4/23公演終了

「リコーダーアンサンブル古今の名曲をもとめてvol.2〜邦人作品特集」演奏会からあっという間に二週間が経ってしまいました。

御礼が遅くなってしまいましたが、ご来場の皆様、そして遠方からお越し下さいました作曲家の皆様、どうもありがとうございました。

平日の午後に二俣川という場所で開催することの難しさを感じつつ、とても充実した内容の作品の数々に取り組めたこと、知られざる名曲をご紹介する機会を持てたことは、意義深いことだったと感じています。

作曲家:松崎泰治さんと

冒頭、松崎泰治さん作曲の「リコーダー四重奏曲ニ長調」はバロック期のオルガン作品のように音を紡いで繊細に始まり、後半は思わず笑顔がこぼれるようなワクワクする旋律へと進みます。合奏で演奏するのもとても良さそうで、これから様々な形態でまた演奏をしていきたいです。

作曲家:平野真奈さんと

続いての二曲目、平野真奈さん作曲「リコーダー四重奏のための4つの小舞曲」は柔らかで色彩豊かなワルツから始まり,最後はアイリッシュの装飾を入れたくなってしまうような、そして目まぐるしく変化する拍子が持ち味となっているケルト風舞曲でとても盛り上がる作品。初めはリズムに翻弄されつつ、慣れたらその心地よさに病みつきになりそうな楽しさを感じました。

作曲家:西部哲哉さんと

前半最後は、西部哲哉さん作曲の「リコーダー四重奏のためのディヴェルティメント第4番」を、ルネサンスリコーダー、コントラバスまでの低音アンサンブルなど楽章ごとに楽器を持ち替えながら演奏しました。既存の、比較的演奏が易しい楽章4つに、我々のコンサートのために「真夜中の謝肉祭」というビシッと身が引き締まる難しくもカッコいい楽章を付け加えて頂き、それが全体の中でよいアクセントになりました。西部哲哉さんには今年、リコーダートリオGraceのための「Grace Concerto」という素敵な曲も書いて頂きました。近く、ご披露できればと計画中です。

このように今活躍されている日本人の作曲家の方々がリコーダーのために素敵な作品を書いて下さっているのは本当に嬉しいことです。素敵な作品の数々がもっともっと世に広まりますように。

楽譜は、リコーダーJPにて購入できます。今回のコンサートでご紹介しきれなかった作品もたくさんあり、試聴できるものもあります。ぜひご覧になってみてください。

https://www.recorder.jp